おそ松Boyとはいったい……?!
うぇいよー!ぎょにちむだよ!! おそ松Girlの友人から、久しぶりに連絡が。
友人「おそ松Boyって知ってる?」
ぎょに「なんそれ」
友人「おそ松Boy」
ぎょに「は? GirlだけじゃなくてBoyがいるってこと?!」
友人「いるよ!」
ぎょに「ちょ、“おそ松さん”スゲー! 紹介して!」
ということで、急遽おそ松Boysたちにアポを取り、インタビューさせていただくことに!!
そもそも、“おそ松さん”というのは、女性向けのコンテンツという印象が強く、グッズもかわいらしいものが多いので、男性ファンが本当にいるのか?!
ということで、その実態を調べるべく、都内某所で行われていた、“おそ松さん”グッズ販売イベントに潜入し、突撃インタビューを敢行してきました!!
これが噂のおそ松Boysだ!!
会場に足を運んでみると、“おそ松さん”Tシャツに身を包んだ3人の男性の方が、ベンチに座っていました。
そこでは、その日仕入れた缶バッジなどのグッズ交換会が行われており、おそ松Girlsに囲まれてかなりにぎやかな感じに。
今回取材を快く受けていただいたおそ松Boysの方が、こちらの御三方!
こちらのおそ松Boysにお話を伺いたいと思います!
おそ松Boyになったきっかけ
――いきなりですみませんが、今日はよろしくおねがいします!! ではまずお名前と、推し松を教えてください!
そーた 名前はそーたで、推し松はおそ松です!!
降松 降松です。カラ松推しです。
takuma takumaです。推しは十四松と一松で、いわゆる数字松と呼ばれているふたりを推しています。
――確かに、推しは皆さんの恰好や持ち物を見たらわかりますね! さっそくですが、おそ松Boyになったきっかけを教えてください。
そーた 自分が“おそ松さん”を知ったのは、アニメが始まって3ヵ月くらい経ったときでした。夜中暇だったときに、“おそ松さん”のアニメをチラっと観て、すごくおもしろくてそのまま全話見返しましたね。
ファンとしてはちょっと出遅れてしまったのですが、いまではグッズを集めたりイベントに参加したりして楽しんでいます。
降松 自分は、もともとアニメとかはあまり観ないほうだったんです。“おそ松さん”アニメも最初は流し見といった感じだったんですが、だんだんハマってきちゃって。一回イベントとかに参加してみたらこれもすっごく楽しくて。こちらのふたりともイベントで出会うことができて、とても楽しんでいます。
takuma 僕は逆にもともとアニメが好きで、その季節にはじまったアニメとかは全部録画して観るタイプでした。その中でも“おそ松さん”がいちばんぶっとんでいて「なんだこのアニメは?!」と、続けて観ているうちに「この規制がきびしい時代でも、こんなにすごいことができるアニメがあるんだ」とストーリーに惹かれていきました。
さらに観ていくうちに、キャラクターの特徴や個性にもどっぷりハマっていった感じですね。
――なるほど。好きになるきっかけは多分女性の方とは変わらないんですね。ちなみに、皆さんの推し松、どんなところに魅力を感じましたか?
そーた 最初は特定の誰かというのはなかったんですが、もともと“おそ松さん”の声優の櫻井さんが好きだったこともあり、自然な流れでおそ松を好きになりました。
おそ松の魅力は、オールマイティなところですね。頭の中は小学生なんですけど、なんだかんだ長男としての役割を果たしているところ、やるときはちゃんとやるといった、じつはしっかりしているギャップに惹かれました。
降松 自分はじつは最初はチョロ松が好きだったんです。でも、カラ松メインの5話くらいからなんだか惹かれていって、いまでは推しキャラになっています。ちょっとイタイのにかっこいいし、やさしいところが好きですね。あと、ほかの兄弟との複雑な関係性も見ていて惹かれるところがあります。
takuma 最初から見た目で十四松しかありえない! と思ったんです(笑)。つねに口を開いている感じも明るくていいですし、奇想天外すぎるところに惹かれました。
9話の“恋する十四松”というお話では、十四松ってちゃんとひとりの女の子を真剣に愛せるんだ、と思いましたし、ふだん奇天烈なキャラなのに急に哲学的な話をしたりという、ギャップや意外性に惹かれましたね。
そうやって十四松を見ているうちに、十四松と一いっしょにいることが多い一松も気になってきちゃって。一松はふだん暗いキャラクターなんですけど、十四松といっしょにいることで、少し明るくなったり、爆発したり。ふたりの関係性についてもだんだん好きになりました。いまでは、十四松も一松も同じくらい大好きです。
おそ松Boyとしての日常
――皆さんの強い想いが伝わってきました! ところでプライベートな話になってしまうんですが、まわりの友だちなどは皆さんがおそ松Boyだということを知っていますか?
そーた 自分は知られていますね。アニメが好きだということを知っている友だちが多いので、まわりには「あ、今度は“おそ松さん”なんだね」っていう風に認識されています。
でも、ジャンル的に“乙女”タイプにハマるのは初めてで、それ以来は池袋に週1~2回行くようになりました(笑)。親も知っているんですけど、沼にハマっている(注:グッズを買い漁るほどハマっている)ことは言ってません(笑)。
降松 自分のまわりは、アニメとか観ない人たちが多いんですけど、隠すのが下手なので自分から公言しちゃいました。でも、そのおかげで「また休みの日はおそ松(のイベント)行くの?」とか聞かれたりしますね。ただ、そーたくんと同じく、こんなにグッズ集めてるっていうことは言っていません(笑)。
takuma 友だちはほとんど知っていますね。アニメが好きな友だちも多いので理解はされますが、やっぱり「え?そこにいくの?!」といった微妙な反応はされます(笑)。だけど、“おそ松さん”はおもしろいよって薦めると、みんな観てくれてそれなりにハマってますね。職場でも薦めたら、部長がどっぷりハマり始めています(笑)。
――“おそ松さん”ほど有名だと、周囲の方の理解を得やすいのかもしれませんね。ちなみに、皆さん彼女さんなどはいらっしゃ……?
そーた いたらここまでグッズとか集めてないです……(笑)。
降松 ここまでどっぷりになってないよね(笑)。
そーた もうちょっと控えめにしてるよね(笑)。
takuma そうだね~。いたとしても多分いっしょにハマってくれないとツライですね~。
――そこはあんまり、ツッコまないでおきますね(笑)。それにしても、本当におそ松Boyっているんですね~。
そーた いるにはいますよ! でも、3人固まっているっていうのはあんまりないと思います(笑)。
降松 そうそういないですよね。
そーた ひとりだと女の子がたくさんいる中で、グッズ買ってサクッと帰るって感じですね。
――やっぱり最初は気まずかったんですか?
そーた 気まずいけど、そこはグッズを集めるためには仕方ないので(笑)。
降松 まわりの目はすごく気になりましたね~。あれ? なんでこの人ここにいるの?っていう目で見られましたし。最初はけっこうきつかったです。
takuma 僕も最初は気まずかったです。知り合いの女の子に、もっと積極的に自分で進んでいかないとだめだよってアドバイスされて、がんばってイベントに参加するようになりました。でも、積極的にいけばこうやって仲間が見つかるんだなぁと思いました。
おそ松さんへの熱意は人一倍!
――ほかのおそ松Boyたちには負けないぞ! というところはありますか?
そーた そうですね~、グッズの量とかは多分みんな同じくらいたくさん持っていると思うんです。
降松 仕事が遅くなってもイベントには参加するくらいがんばっていますね! 仕事の後オールしてでも、つぎのイベントには朝から参加したりとか(笑)。
――それくらい“おそ松さん”への熱意を持っていると。
takuma 僕も、いままでずっと休みを取らずに仕事をしてきたんですけど、“おそ松さん”のイベントに参加するようになってから、有給も代休もどんどん使ってます。もう使える休みはすべて“おそ松さん”に注いでるというか(笑)。遠征もけっこうがんばってますよね。先週も3人で大阪に行ってますし、仙台のショップにも行ったり。
――さすが! やっぱり仲がいいんですね!
takuma そうですね。でも、まだ知り合って間もないんですよ。そーたくんとは出会って1ヵ月半くらいですし。
降松 僕もふたりと出会ってからまだ1ヵ月も経ってないんです。
takuma でも“おそ松さん”っていう共通の話題があるから、とても仲よくなれました。
そーた イベントとかは、ほぼいっしょにいるよね(笑)。
takuma ひどいときなんか、朝からイベントに参加して、なんだかんだで終電くらいまでいっしょにいますね(笑)。
そーた イベント終わって、交換会とかして、流れで池袋行ってぶらぶらしてたらいつのまにかこんな時間! ってなっちゃいます。
――時間を忘れるくらい“おそ松さん”にハマっているということですね~。ちなみに皆さんは、“おそ松くん”はご存じでしたか?
そーた 自分は姉がVHSに撮った“おそ松くん”を子どものころ観てました。だから“おそ松さん”が始まったときに、観てみようかなって思ったのかもしれません。
降松 僕はあんまり認識してませんでしたね。イヤミっていうキャラクターがいるなってくらい。でもアニメで最初観たとき、レンジャー系の色合いをしてたんで(笑)。ちょっと観てみたら“おそ松さん”にハマっちゃいました。
takuma 幼少のころ観てたとは思うんですが、イヤミとちび太が活躍するお話というくらいにしか認識していませんでした(笑)。でも、以前“ヤッターマン”がリバイバルされたとき、それがとてもおもしろくて。「リバイバルものはおもしろいんじゃないか」というのがあって、“おそ松さん”を観始めたんだと思います。
ファンから見た“おそ松さん”
――でも、なんで“おそ松さん”はここまで人気になったと思いますか?
そーた 要因はたくさんあると思います。声優さんもそうですし、キャラクターの個性も魅力的ですね。あと、1話目のインパクトがスゴかったですし、そこから口コミでどんどん広がったりして。
降松 見た目もキャラクター性もいいですよね。
takuma 話の内容が昭和のコントを観ている感じなんですよ(笑)。あと、僕は“おそ松さん”を観ると、つぎの日もがんばろう! って活力をもらえたんです。仕事時は眠いんですけど、アニメの内容を思い出したりして、思わず笑っちゃったりとか。
――こうして改めて聞くと、魅力がたくさんあるということがわかります。ちなみに3人は、“おそ松さん”のアプリとかはやっていますか?
そーた まぁ、触ってはいますけど、僕ら男なんで、こういう(パンチをくり出す動作)ゲームもやりたいですね。
降松 おそ松RPGとか、おそ松格ゲーとか出てほしいですね(笑)。
takuma どうしても女の子向けっていうイメージが先行しちゃうんですけど、“おそ松さん”は、男性が観てもおもしろいんですよ。なので、もっと男の子向けのゲームとか施策を公式さんお願いします!(笑)。
――では最後に、まだ見ぬおそ松Boyの皆さんにひと言お願いします!
そーた イベントとか、ひとりだと恥ずかしいと思うんですけど、仲間はいっぱいいるので積極的に話しかけて友だちを作ればとっても楽しいですよ!
降松 参加したら男女関係なく知り合えたり、いっしょに楽しめる仲間ができてとても楽しいです。積極的に参加して、ずっと“おそ松さん”を愛していきましょう!
takuma コミュニティも大事ですけど、人見知りしちゃったりする人もいると思うので、そういう方は恥ずかしがらずに“痛バ”(注:痛バッグ。缶バッジなどをバッグ全面にあしらう)を作りましょう! “痛バ”を作れば、男性だと珍しがられて向こうから話しかけてもらえたり、そこから輪が広がることもあります。街中で“痛バ”を持っていても恥ずかしくない! という熱意と愛情を前面に出して行ってほしいです!!
――ありがとうございました! これからもおそ松boyとしてがんばってください!
ということで、実在しましたおそ松Boy! “おそ松さん”への愛はおそ松Girlsの皆さんとなんら変わらないんですね。
おそ松Girlsの皆さんもぜひ、おそ松Boyの皆さんに声をかけてみてください!
じつは自分もおそ松Boyだけど、なかなか恥ずかしくてイベントに参加できないという方は、勇気を持って1度参加してみたら新しい世界が開けるかも?
アニメが終わってもまだまだ熱冷めやらぬ“おそ松さん”人気。今後どんな展開になっていくのでしょうか? アニメやグッズ、さらには新しいゲームなども期待したいですね!!