初の実写映画、ついに完成!
2019年1月18日に全国公開予定の『映画刀剣乱舞』について、2018年12月27日、東京・TOHOシネマズ 六本木にて完成披露上映会が開催。
同作がお披露目され、刀剣男士を演じるキャストがレッドカーペットに集結しました。
『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案とした初の実写映画となる本作。
鈴木拡樹さん(三日月宗近役)を始めとした若手実力派キャストが刀剣男士たちを演じるほか、織田信長役として山本耕史さん、羽柴秀吉役として八嶋智人さんが出演することでも話題となっています。
公開に先駆けて開催された完成披露上映会には、刀剣男士キャストが正装に身を包み一挙集結!
『映画刀剣乱舞』の魅力や撮影時のエピソードなどを語りました。
キャスト陣がレッドカーペットに登場!
キャストはひとりずつ登場し、レッドカーペットを歩き、観客に手を振りながらステージに向かいます。
椎名さんが登場すると和田さんが「鯛造~!」と叫んだり、廣瀬さんがランウェイ風(?)に歩いたりと、その登場のしかたも個性的でした。
キャラクター意識の正装姿は……
まず最初の話題は、本日の衣装であるタキシードや、レッドカーペットを歩いた感想について。
じつは各々演じている刀剣男士を意識したスタイルらしく、注目は白を基調とした荒牧さんの衣装へ集まります。
和田さん「マッキーの色が気になる! ひとりだけ紅白を先取ってるのかなって(笑)」
鈴木さん「楽屋で、ちゃんと(山姥切国広のように)汚しを入れたほうがいいんじゃないかって言ったんですよ」
荒牧さん「こんな真っ白なタキシードを汚すなんて、もってのほか(笑)!」
薬研藤四郎と骨喰藤四郎の“藤四郎兄弟”を演じた北村さんと定本さんは、お揃いのタキシードで中だけが色違いのスタイル。
ですがこの日北村さん(と椎名さん)は出演する舞台の千秋楽公演後に駆け付けたそうで、「バッタバタで楓馬のタキシードを見る余裕もなかった(笑)」とのこと。
ちなみに鈴木さんが「短刀チーム(薬研藤四郎役の北村さんと不動行光役の椎名さん)も今日はちゃんとズボンが……(長い)」とツッコむと、そこへ和田さんも「向こうの子(椎名さん)、“名探偵”感出てるけど……」ときわどいコメントで便乗。「ボール蹴ってもらう(笑)?」と鈴木さんもノリノリで、和気あいあいとした雰囲気が垣間見えました。
激しいアクションに奮闘! 撮影時の裏話
続いては、改めて撮影時を振り返るトークへ。
舞台『刀剣乱舞』シリーズでもおなじみの鈴木さんが「舞台は僕たちも想像しながら演じていた背景などが映像だと360度広がっているので、いろんなことを体感したよね。砂利道が戦いにくい、とか(笑)」と語ると、荒牧さんもうなずき、「風を受けて気持ちが乗ったり……自然を受けて芝居ができました」と同意します。
『映画刀剣乱舞』は刀剣男士たちの激しい殺陣が見どころのひとつですが、アクション面でも映像作品ならではの難しさがあったそう。
鈴木さん「ゲームでも太刀は室内で戦いづらいのですが、室内で戦うシーンで“ほんとだなー”ってしみじみと感じました。にも関わらず時間遡行軍がすごく攻めてきましたので……(笑)」
荒牧さん「僕はほぼ外での戦いがメイン。ともに戦うコンビネーション技での息の合わせかたは、舞台とは違うものがありました」
一方、本作で初めて『刀剣乱舞』の世界に参加する岩永さんは「大変でしたよね。初日、僕10時間待たされて(笑)。しかも初日で槍、折りました! あそこまで長いものを扱ったことがなかったので……」と苦労を吐露。
すると和田さんが「そのとき、(岩永さんと)初めましてだったんですよ。地獄みたいな顔してました(笑)」と、その様子を語ります(岩永さん「ふつうのつもりでしたけど!」)。
和田さん「初対面がそれだったので、とんでもないなと(笑)。中身は本当にすばらしいお兄さん! 甘え、甘え、甘えでした」
岩永さん「ほぼ皆さん初めてだったんですけど、(和田さんが)グイグイ来てくれて、そこからみんなとも話せたので、そこは助かりました(笑)」
また廣瀬さんは、ひとりだけ撮影中にお休みがあったそう。和田さんが「イチゴ狩りの話、せーや」と茶々を入れるものの、当の廣瀬さんは「それより趣き深い話していいですか?」とマイペース(笑)。
「それ(イチゴ狩りの話)は今度、和田雅成が話します」と前置きしたうえで、キャスト解禁が行われた日のちょうど1年前、“ウグイス”というタイトルでブログを書いていた……という「趣き深い」エピソードを明かしてくれました(ちなみに、そのブログで廣瀬さんがウグイスのつもりで写真を掲載していた鳥はじつはメジロだったというオチも)。
北村さん&椎名さんからも、撮影時に大変だったことのエピソードが飛び出します。
先のタキシードの話題にもあったように、ふたりの衣装はいわゆる“短パン”。森の中での撮影も多かったため虫刺されに悩まされたそうで、椎名さんはそのせいでブヨに詳しくなってしまったそうです。
そしてこちらも初めて『刀剣乱舞』の世界に参加した定本さんは、なんと本作で殺陣に初挑戦。
定本さん「撮影が始まる前から稽古をつけてもらって練習していました。北村さんとは藤四郎兄弟としていっしょのシーンがあったので、練習してもらって……あとは鈴木さんが、休憩中に(刀を)ずっと抜いたり戻したりしてるんですよ。それを見て、“あとで抜いたり戻したりしてみよう!”と思いながら勉強していました」
……と語ると、“抜いたり戻したり”という表現にキャストも爆笑。
岩永さんも長い槍でのアクションに苦労したようで「大変だった、ホントに……」としみじみこぼすと、和田さんから「ハッピーなエピソードないんですか(笑)!?」とツッコミを受け、「みんなと会えたこと!」と綺麗にまとめてくれました。
ここで耶雲監督も「アクションは全然心配がなかったぶん、舞台のアクションをいかに超えるかというプレッシャーがすごくありました。すごくいいからこそ、どう撮ろうかというイマジネーションがどんどん湧いてくる現場でしたね」と撮影を振り返りました。
さらに撮影の裏話では、鈴木さんがずっとお菓子やカイロを持ち歩いて配っていた、カードゲーム(UNOやトランプの大富豪)で盛り上がりすぎてスタッフさんに怒られた……といった、キャストの絆と仲のよさが垣間見えるエピソードも飛び出しました(岩永さん「(カードゲーム)楽しかったね……」)
主題歌を歌う西川貴教さんも刀剣男士を熱望!?
さて、主題歌を西川貴教さんが歌うことも話題となった『映画刀剣乱舞』。キャストや監督にとっても驚きだったそうで、「ロックな感じの曲が始まった瞬間、『あ、映画!』と実感しました」とは鈴木さんの弁。
ここで監督から「西川さんにはまだ編集中の映像を見て頂いて、そこからイメージして作って頂きました。ノリノリでやっていただいて、それだけで感動したんですが、“次回作があるなら、僕も刀剣男士になりたい!”って」と驚きの裏話が明かされると、会場からも大きな拍手が起こります。すると監督は「……(出演するとしたら)たぶん短パン(短刀)だと思うんですけど(笑)。ノリノリでやって頂いて、うれしかったですね」と話していました。
最後に鈴木さんと監督がメッセージを送り、大盛り上がりの完成披露上映会を締めくくりました。
鈴木さん「たくさんこの作品を観て頂いて、『刀剣乱舞』の世界観を知らない方にも知って頂きたい。撮影ではドローンをたくさん使っていますが、なんと弓でドローンを射抜いてしまいました(笑)。“大ヒット”しましたし、映画にも大ヒットしてもらいたいなと思います。失ったドローンを取り戻すためにもがんばりたいと思います(笑)!」
耶雲監督「この映画は、キャスト・スタッフ・関係者全員が一丸となって挑戦した映画です。ですがまだ完成とは言えません! 皆さんに観て頂いて初めて映画が完成すると思っています。一丸となって熱を込めて作りました、その熱が広がっていくことを望んでいます。今度は皆さんが熱を広めて頂いて、この映画をもっと大きく育てて頂きたいと思います! 刀剣のように熱で鍛えて頂いて、『映画刀剣乱舞』という刀剣を立派な、最高なものにしたいと思いますので、よろしくお願いします!」
作品概要
【作品名】映画刀剣乱舞
【公開日】2019年1月18日(金)全国公開予定
【原案】『刀剣乱舞-ONLINE-』より(DMM GAMES/Nitroplus)
【監督】耶雲哉治
【脚本】小林靖子
【配給】東宝映像事業部
【キャスト】三日月宗近:鈴木拡樹/山姥切国広:荒牧慶彦、薬研藤四郎:北村 諒、へし切長谷部:和田雅成、日本号:岩永洋昭、骨喰藤四郎:定本楓馬、不動行光:椎名鯛造/鶯丸:廣瀬智紀/織田信長:山本耕史、羽柴秀吉役:八嶋智人
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