殺陣にライブに熱い舞台が上演開始
舞台『夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage』の上演が、2019年1月31日より東京・シアター1010にて開始されました。
この記事では、本公演に先駆けて開催されたゲネプロの模様と、キャストコメントをお届けします!
『夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage』は、TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』をベースにした舞台作品。
シアター1010と品川プリンスステラボールで期間を変えて上演され、会場ごとに“Sideキエル”、“Sideアヴィ”の物語が描かれます。
今回のゲネプロでは“Sideキエル”が上演。殺陣ありライブあり、ときめきありのステージレポートの前に、6人のキャストによるコメントをチェック!
「皆様ひとりひとりが主人公です」キャストコメントをお届け
――自己紹介と初日を迎えた気持ちをお願いします。
榊原さん:アヴィ役の榊原徹士です。初日を迎えるにあたって、キャストが集中しないと当日を迎えられなかったと思います。いろいろなハプニングもありましたが、プロフェッショナルとしての精神を忘れないことと、誰ひとり怪我なく千秋楽を迎えられるようにがんばりたいと思います。
竹中さん:キエル役の竹中凌平です。稽古期間はあっという間でしたが、自分のやるべきことは全部やったと思っています。怪我なく、風邪に気をつけてやっていきたいなと思います。
小沼さん:ダグラス役の小沼将太です。観に来られる姫たちに、何かしらの感情を持ってもらえるように、僕ら王子としてしっかりとやっていきますので、よろしくお願いします。
古谷さん:ロッソ役の古谷大和です。初日を迎えて、ようやくいろんな意味でスタートをきれそうな感じがしています。物語の中には姫様が出てくるので、まだ作品自体は完成していません。我々がお客様を姫様として迎えてようやく完成するんじゃないかなと思います。
吉澤さん:マッドハッター役の吉澤翼です。まだ初日までは少し時間がありますので、お客様に最高のものをお届けできるように、最後の最後までみんなでがんばっていきたいと思います。
吉岡さん:フロスト役の吉岡佑です。この中で前回から出ているのは自分だけなのですが、新キャラクター・新キャストの皆さんと一から全員でカンパニーを作り上げてきました。
個性もありつつ、稽古場も和気あいあい、けどやるときはやって、熱いときは熱く、遊ぶときは遊ぶ。そんな感じで仲良くやらせてもらったので、お客様に楽しく伝わればと思っています。
――それぞれの役柄を演じる上で気をつけたことやこだわったことを教えてください。
榊原さん:アヴィを演じるにあたっては、キエルの性格や声質との対比や、アニメやゲームでのアヴィの立ち振る舞いを意識しました。後は大剣を携えているので、こちらを振り回す際に前列の人を驚かさないように注意したいと思います!
竹中さん:キエルは底抜けに明るい役ですが、すごく繊細な部分もあるので、バランスよく感情の流れに沿って演じようと心がけました。
小沼さん:ダグラスは海賊でありがなら王子なので、荒々しさと高貴さのミスマッチを、どうからめていくか考えながら稽古をしてきました。その辺りを見て頂けたらと思います。
古谷さん:今回はロッソのストーリーが主軸で流れている部分があります。第1弾の良さである王子様のキラキラ感をのせつつ、第2弾ではドラマ性を大事にしようと意識しました。
ドラマ性を担う部分としてロッソはどんな風に板の上に立ってストーリーを展開していくのか、注目してもらえたらと思います。
吉澤さん:マッドハッターは、衣装からも伝わるように貴族な雰囲気で、自分とは正反対です。年齢も高めで落ち着いているので難しかったですが、指先の動きひとつにもこだわって、美しさや色気を出していけたらなと思います。
吉岡さん:前回から出ているので、気をつけることも多々ありますが……。いちばん気をつけるべきは、いまの時期インフルエンザなので、トロイメアの姫様がインフルエンザにならないように僕たちが守ってあげます。ぜひ劇場に足を運んで下さい!
――最後にファンの皆さんにひとことお願いします。
吉岡さん:今日から初日が始まりますが、前回よりさらに迫力があると思います。そこに注目して頂ければ、絶対楽しませることができると思いますので、ぜひ劇場に遊びに来てください!
吉澤さん:来てくれたお客様が、「絶対にもう1回観たい」と思えるような舞台にしますので、ぜひうちわなどを持って楽しんでください!
古谷さん:舞台は個人では作れなくて、原作やキャスト、スタッフ、パフォーマーの皆さんがいて、皆で団結して作り上げる作品だと思います。原作を忠実に再現しながらも舞台版として作り上げた新しい物語なので、お客様に楽しんで頂けたらと思っています。
小沼:見に来てくれた姫様に「良いものを観た」、「暖かくなった」、「カッコよかった」などの感想を持ってもらいつつ、熱量やドラマ性がある部分も観てもらって「良い舞台だった」と思ってもらえるように初日から千秋楽まで走っていきますので、よろしくお願いします。
竹中さん:今日からキエルSideですが、アヴィSideもあり、殺陣もあり、ライブパートもありと盛りだくさんです。王子様も14人も登場するので目が足りないかと思いますが、お時間のある方はぜひ何度でも足を運んで頂きたいなと思います。
榊原さん:舞台はお客様が入ってできあがるものです。よく舞台は生物と言われますが、そのライブ感を皆さんにも体感して頂きたいなと思います。来て頂いた皆様ひとりひとりが主人公として参加できる舞台になっていますので、ぜひ身体を温かくしてお越しください。そのほうが、声が出ます。
声が出る、ということがキーワードになっていて、そちらも踏まえてお越し頂ければ、さらに素晴らしいものを体感できると思うので、楽しみにしていてください。
14人の王子様と“あなた”の物語
「夢よ光よ王子を守りたまえ」
TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』でもおなじみのフレーズで、アヴィ王子が解放されるシーンから幕を開ける本作。
アニメの世界観をベースに、アヴィとキエルを中心とした14人の王子様との冒険のひと幕が描かれますが、登場人物の中にヒロインとしての明確な存在はなく、観客ひとりひとりが“姫”としての役割をもっているのが、本作の見どころです。
冒頭のセリフをはじめとした観客の応援や祈りが、物語を左右する重要な演出となるだけでなく、全編を通して行われる王子たちとのコミュニケーションもポイント。
キャラクターが観客全体=姫に向けて語りかけるほか、客席に降りてひとりひとりに質問をして回ったりといった演出が頻繁に行われるので、“姫”として物語に没入し楽しむことができるはずです。
今回の物語の舞台は海賊船バレナロッサ。
海賊の国・アンキュラのロッソ王子の手紙によって、集められた14人の王子様とトロイメアの姫(観客)でしたが、招いたはずのロッソは手紙のことを知らず……という謎めいた出来事から物語が動き出します。
このとき集まった王子はアヴィとキエルに、ワンダーメア、スノウフィリア、そしてアンキュラの王子たち。
アニメではおなじみのメンバーですが、その衣装から立ち居振る舞いまで、こだわり抜いて再現されており、ゲームやアニメとは違った2.5次元舞台ならではの魅力が堪能できます。
偽の手紙に騙された形になった王子たちは一触即発の雰囲気でしたが、“姫”のお願いで、そろって乗船を許可されます。
しかし手紙の謎は未解決。情報を求めるアヴィとキエルは、スノウフィリアの3兄弟の抱える問題や、ワンダーメアの王子たちが口にする“アリス”という存在、そしてロッソの暗い過去を知ることになります。
出会ったときから記憶喪失であることを感じさせない明るさで周囲を巻き込んできたキエルも、実はアヴィにどう思われているかを気にしていたり、自分にとっての“大切なもの”はなにかを模索したりと、等身大の悩みを抱えていたことが明らかに。
アヴィとキエルの間には、トロイメアの姫を守るという共通の使命で繋がる絆が芽生えていましたが、船上にユメクイが現れたことで不審な動きをしたキエルは独房に入れられてしまいます……。
後半は、ユメクイとの激しいバトルや、嵐の只中を進むバレナロッサと、怒涛の展開が待ち受けていますが、見どころは王子様の個性が楽しめるアクションの数々。
ユメクイたちをものともしないアヴィとキエルの剣さばきや、氷の演出が用意されたフロストの魔法、そしてワンダーメアの王子たちが見せるチームワーク抜群の殺陣と、舞台上を所狭しとくり広げられるバトルは圧巻!
ゲネプロで上演されたのは“Sideキエル”。
物語の終わりには、キエルから姫へのドキッとするメッセージも贈られました。
アヴィとキエルの大事なものとは何か、そして王子たちが抱える問題は解決するのか、彼ら自身の繋がりで導き出した答えとは――。王子たちへのドキドキだけではなく、物語の熱い結末にも注目です。
大団円の後は、各国の王子が歌とダンスを披露するライブパートも。それぞれの王子の個性や関係性を盛り込んだ演出や、作中とはひと味違った魅力も堪能することができました。
最後はステージを飛び出した14人の王子様による全体曲。観客とのハイタッチや合唱で大いに盛り上げ、フィナーレを迎えました。
公演概要
【タイトル】舞台『夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage』
【Sideキエル】
会場:シアター1010
公演期間:2019年1月31日(木)~2月3日(日)7公演
【Sideアヴィ】
会場:品川プリンス ステラボール
公演期間:2019年2月7日(木)~2月11日(月・祝)8公演
【キャスト】
アヴィ:榊原徹士/キエル:竹中凌平/ダグラス:小沼将太/ロッソ:古谷大和/マッドハッター:吉澤翼/キャピタ:鷹松宏一/ハーツ:小林竜之/チェシャ猫:三浦海里/マーチア:上杉輝/クロノ:菊池修司/ドーマウス:佐藤友咲/フロスト:吉岡佑/グレイシア:高橋里央/シュニー:山中健太
【チケット価格】8500円[税込](全席指定)
(C)GCREST/夢100製作委員会/エイベックス・ピクチャーズ