館長!ネコ!尾崎紅葉!
2016年12月28日から始まったイベント“特別要請「五重塔」ヲ潜書セヨ”。
このイベントで見られる会話イベントをまとめてみました。
会話イベントは導入部の館長とネコ(と特務司書)のものがひとつ、五重塔の各章に尾崎紅葉を組み入れた会派で潜書したときに見られる尾崎紅葉とネコのものが3種の計4種。
尾崎紅葉とネコの会話イベントは一度見ておけば司書室の図鑑に登録されるのでイベント期間中に必ず見ておきましょう。
導入部 館長とネコ
館長 来たな、緊急事態だ。君を呼んだのは他でもない。この有碍書を見てほしい
ネコ 昨日は普通の有碍書だった侵蝕者が現れてかなり経つが、この速さは吾輩も初めて見る
館長 政府にも伝えたが、前例がなく対応に追われているということだ。あまり期待はできないな
ネコ 政府の準備ができ次第、この有碍書は回収する。それまで持ちこたえてもらいたい。一応、付しておくが、このような非常事態には政府からも特例で報奨がでる
館長 事態は一刻を争う。『五重塔』の存在は君と文豪にかかっているこれ以上、傑作を消滅させるようなことは絶対にしてはならない
ネコ ここまでの緊急事態だ。今回は吾輩も同行しよう
館長 この本は俺にとっても思い出深い本だ……どうか頼むぞ
五重塔 第一章 尾崎紅葉とネコ
尾崎 なんだこの禍々しい空気はこれが露伴の書の世界というか
ネコ そうだ。侵蝕が危険な段階にまで達しているということだな
尾崎 何故このようなことになったのだ。通常であれば、すぐ我等が出番ではなかったのか?
ネコ 通常であれば、な。ここまで急速な侵蝕であるならば、何か原因があるはずだ。お前たちには侵蝕者の討伐だけでなく、その原因も探って欲しい
尾崎 ……致し方無いな。かの露伴の書だ、ここは我の出番のようだ
ネコ 弟子と違って話が早くて助かる……
尾崎 異常事態なのであろう。それに、立場が違えど、我らと汝らの目的は同じはずだ
ネコ ……気をつけろよ
五重塔 第二章 尾崎紅葉とネコ
尾崎 ネコよ、先程あの侵蝕者どもから得たこれは……歯車か? 随分と面妖な形だな
ネコ 消失しない歯車か。普段やつらが落とす歯車とは似ても似つかニャイな
尾崎 あの侵蝕者どもも、いつもと様子がまるで違った
ネコ 吾輩からははっきりしたことは言えニャイが、この侵蝕に関連があるかもしれん。出来る限りこれを集めておいてくれ
尾崎 ……少し昔話をしよう。ある時、二人の物書きが文学の一時代を築いた。彼らは時代の象徴として持て囃されていたが時代が下るにつれ、古い時代の先鋒として誹(そし)りも受けた
ネコ いきなりなんだ? 長話は聞きたくニャイのだが
尾崎 ふっ、まあ聞け。そんな誹りを尻目に、一人は弟子に囲まれ多くの後進を育てたが早くに死んだ。しかし、もう一人はその後も長く生き多くの作品を残したそうだ
ネコ ………
尾崎 つまらぬ話をしてしまったな。さあ、征くか
五重塔 第三章 尾崎紅葉とネコ
ネコ 雰囲気が変わったようだ。どうやらここが根城のようだな。ここを叩いておけば、ひとまず安心できるだろう
尾崎 よかろう。どのようなものであれ、露伴が全身全霊を注いで成したもの絶やすなど我は許せぬ。心してかかろうか
ネコ ……先程の昔話、あれはお前と幸田露伴のことだろう
尾崎 そうだ。我はこの歯車を見ていると、不思議とあの頃の記憶が蘇る。紅露と呼ばれた影で、名を成せぬ者たちも多くいた、あの栄光の時代をな
ネコ 吾輩は文学には疎いが、別にお前たちに非があるわけではニャイのでは
尾崎 無論だ。しかし今の生を受け、知るはずのなかった歴史を知るとやはり考えてしまう。もし我であれば、どうしたであろうかと。何を思って露伴があの後の時代を生きたのかと……な
ネコ 気になるなら、ここで本人に会って聞けばいいのではニャイか
尾崎 ふっ、たわけ。それは無粋というものだ。例え再会することがあったとしても、我は聞くつもりはない
ネコ やれやれ、物書きの言うことは吾輩にはよくわからんな
■特別要請“五重塔”の関連記事
特別要素“五重塔”攻略基礎知識まとめ
特別要請“五重塔”有碍書のマップ&浸蝕者まとめ
新文豪 幸田露伴