
乙女ゲームで涙活、しませんか?
さまざまなテーマで乙女ゲームの歴史や魅力を紐解く不定期連載“乙女ゲームLabo”。
第2回のテーマは、ずばり“泣ける乙女ゲーム”です!
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▼第1回はコチラ! 乙女ゲームの歴史をNo.1とOnly Oneでプレイバック【1990年代】 乙女ゲームの歴史をNo.1とOnly Oneでプレイバック【2000年~2009年】 乙女ゲームの歴史をNo.1とOnly Oneでプレイバック【2010年~】
美麗なビジュアルやときめき必至な恋模様だけではなく、丁寧に紡がれるシナリオも乙女ゲームの醍醐味のひとつ。
今回は、数多ある乙女ゲーム作品のなかから5人のライターがそれぞれ独断で選ぶ、「この作品で泣いた!」乙女ゲームをご紹介します。
プレイしたことのない方は、この機会にぜひ乙女ゲームで“涙活”してみてくださいね♪
前編では、5タイトル中2タイトルを紹介していきます!
※掲載は作品名五十音順です。
“光男ルート”をどうかプレイしてください!!
Text by ライターyoshie
『うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE』 発売日:2017年10月19日発売 ブランド:ブロッコリー/対応機種:PS Vita
TVアニメ化など、数々のメディアミックスを果たしている大人気シリーズ『うたの☆プリンスさまっ♪』。
『Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE』は、PSP用ソフトとして発売された2本のファンディスク『Amazing Aria』と『Sweet Serenade』が、1本のソフトで遊べるようになり、よりパワーアップして生まれ変わった作品です。
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『Amazing Aria』では、Aクラスの一十木音也(CV.寺島拓篤)、聖川真斗(CV.鈴村健一)、四ノ宮那月(CV.谷山紀章)に加え、愛島セシル(CV.鳥海浩輔)と早乙女光男(CV.若本規夫)が攻略可能。
『Sweet Serenade』では、Sクラスの一ノ瀬トキヤ(CV.宮野真守)、神宮寺レン(CV.諏訪部順一)、来栖 翔(CV.下野 紘)に加え、先生たちである月宮林檎(CV.中村悠一)と日向龍也(CV.遊佐浩二)が攻略可能となっています。
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物語の舞台は、芸能専門学校“早乙女学園”を卒業したあと。作曲家志望の主人公が“シャイニング事務所”に入ってからのお話です。
Aクラス&Sクラスの元生徒たちのルートでは、“恋人同士になったふたりへの新たな試練”が、林檎&龍也のルートでは“先生たちとの秘密の恋”が描かれています。
ファンディスクということもあり、糖度は高めで、恋愛を存分に楽しめますし、パートナーや先生といっしょにひとつの音楽を作り上げていく、本シリーズならではの喜びもたっぷり詰まっています。
ここからは筆者の主観マシマシで語らせて頂きますが、“泣ける乙女ゲーム”としてパッと思い浮かんだのが『Amazing Aria』の早乙女光男ルートでした!
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『うた☆プリ』を無印からプレイしているいちファンの私が、同じファンの方に出会ったときに必ず聞くのは「光男ルートはプレイ済みですか?」です。
もし「まだやっていない」と答えられると「どうかプレイしてください!!」とお願いしてしまうほどに思い入れが深く、いたく感動したルートでもあります。
早乙女光男は、学園長室に突然現れた謎の少年で、14歳。キャラクターボイスは若本規夫さん。あの若本さんが14歳の男の子を演じられているという時点でインパクト大!
同じく若本さんがキャラクターボイスを務められているシャイニング早乙女(早乙女学園の理事長&芸能事務所の社長であり、元伝説のアイドル)とはどんな関係が……? というところがストーリーの肝でもあります。
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最初は、渋い声でしゃべる光男(14歳。大事なことなのでもう一度)に、いろんな意味で心がざわつくのですが、男らしく真っすぐで、天真爛漫な彼に、自然と「いいなぁ」と惹かれていきました。
感じたことをストレートに表現するタイプでもあるので、ドキッとしてしまう言動も多いです。とてもまぶしい男の子だと思います。
光男とのエンディングはほかのキャラクターと同様に3つ用意されていて、とくに“大恋愛エンド”は涙なしでは語れません。主人公との恋愛的な要素はもちろんですが、Aクラスの3人と光男の絆にグッときます。
なかでもいちばん音也との結びつきが強く、彼が光男を想う気持ちに涙が止まりませんでした。そして、“大恋愛エンド”のラストシーンは、シリーズのなかでも珠玉の美しさだと思います。
光男ルートはプレイヤーによって感じかたも解釈も変わってくる、非常に味わい深いストーリー。
“ちょっと不思議で切ないお話”を好きな方にぜひオススメしたいです。どうかプレイしてください!!
祀る者と祀られる者。願い、信じることの真価を問う物語
Text by ライター園田
『神なる君と』 発売日:2011年10月20日発売 ブランド:オトメイト/対応機種:PSP
『神なる君と』は、2011年にオトメイトからPSP向けに発売されたタイトル。美麗なビジュアルとともに、切なくも温かい恋の物語が描かれます。
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物語の舞台となるのは、風光明媚な田舎町・御神楽山にある神社。
この町で暮らす神木咲耶は、“ある声”に導かれて境内を訪れ、そこで意識を失ってしまいます。
再び目覚めた彼女は、この神社に祀られる神様の力を手に入れていて――。
現人神になった咲耶の周りには、神社の跡取りで幼なじみの榊鳴海、口は悪いけど人望が厚い生徒会長の二ノ神弓鶴、文武両道にして頼れる兄貴分の竹清八雲、旧校舎に住み着く幽霊の水庭苓、そして、国星神社の元神様・天津国星縁尊が集まります。
どのルートも大変泣けるお話となっていますが、個人的にイチオシしたいのは幼なじみの鳴海ルート!
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霊媒体質で両親から見放され、祖父の家に身を置くことになった鳴海。
怖がられることを恐れて、周囲と距離を取るようになった彼は、次第にこの町でも孤立していきます。そんな鳴海に声を掛けたのが咲耶でした。
鳴海と仲良くするうちに、咲耶も周りの子どもたちからいじめられるようになりますが、それでも彼女は鳴海のいちばんの友だちであり続けました。
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いつか大きくなったら、咲耶の役に立ちたいと強く思うようになった鳴海。
そして時が経ち、期せずして神様になってしまった咲耶を、鳴海はいちばん傍で支えるようになります。
持ち前の明るさと元気で神様業を順調にこなしていく咲耶ですが、ある日の夕方、鳴海は彼女の前である言葉をつぶやきます。
「俺は……お前に、 神になんか……なってほしくなかった」
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咲耶がその言葉の本当の意味を知るのは、鳴海のことをただの幼なじみと思えなくなった瞬間で……。
祀る者と祀られる者。理不尽で、残酷で、神様でもどうすることもできなかった運命。それに彼らがどう立ち向かうのか。
ここでは書き切れませんが、本当にどの攻略キャラクターも魅力的で、プレイした後に温かい涙が溢れる1本になっています。
また、超シリアスに見える本作ですが、じつは数えきれないほどの爆笑ポイントも……(鳴海を語るうえで欠かせない『きらら☆レインボー』をご存知の方もいるかもしれません)。
何年経っても御神楽山が懐かしく恋しく思える本作。
気になる方は公式サイトで観られるOPムービーから、まずは物語の世界観を味わってみてください。
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▼“乙女ゲームLabo"バックナンバー 乙女ゲームの歴史をNo.1とOnly Oneでプレイバック【90年代】 / 【2000年代】 / 【2010年~】
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